ゲスト:アーティスト・藤原泰佑さん③

先週に引き続き、今週も群馬県出身の気鋭のアーティスト・藤原泰佑さんをゲストにお迎えしています。

 

ここで、藤原泰佑さんの作品をご紹介いたします!

 

 熊野図  」  803×1167mm アクリル、和紙、顔料、箔、パネル

 

 

「陸奥木蔦橋之図 」 727×1000 mm アクリル、和紙、顔料、箔、パネル 

 

 

 六本木通り絵図  」 606×910mm アクリル、和紙、箔、パネル

 

 

 

大都市ではない場の力に惹かれて

 

 

柴山:本日は、藤原さんの作品についてお聞きしていきたいと思います。

藤原さんは、どのような作品を描かれているのでしょうか?

 

 

藤原:私は、鳥瞰図のような、街を空撮したような作品を作っています。

実際に、ドローンを使ったり、また街中を取材して撮影した景色や、建物、看板などを組み合わせて描いています。

 

 

柴山:ドローンを飛ばして、というのはすごいですね。

鳥瞰図というと、京都の洛中洛外図のようなものもありますが、その現代バージョンのような形で都市や田舎を描く、ということでしょうか。

 

 

藤原:そうですね。

洛中洛外図の持っている性質に、街の姿を、建築だったり、風俗だったり、生活の様子であったり、そうした様々な情景として、同一の画面に描くということがありますが、そうした特性を、現代風にアレンジして作るということが面白いと思って描いています。

 

 

柴山:なぜそのような作品を描こうと思ったのでしょうか?

 

 

藤原:そうですね。僕は旅行がすごく好きで、それが影響しています。

大学時代は日本全国、いろいろなところを廻っていました。そうした中で、土地土地によって、様々な風土であるとか、建物の形であるとか、景色や匂いみたいなものも含めて、全然違っていて、そういった違いといったものを作品として出すことで、現代の街の姿というものを映し出せるのではないかな、と思ったのが始まりでした。

 

 

柴山:なるほど。ありがとうございました。

そういえば、前回の番組で、前橋東高校から、東京に行かずに山形の美大を選んだということでしたが、少し今の旅行の話ともリンクしているように思えましたが、なぜ、山形の美大を選んだのでしょうか?

 

 

藤原:そうですね。

まず、東京の忙しない空気感というものが自分が苦手であったということもあります。(笑)

 

また気になるものが、田舎にある古い建物であったり、道祖神など、昔から土地に残り続けている遺物というものでした。

そういったものを興味本位で色々と探している中で、やはり自分は、山形のような都会とは離れた、田舎の静かなところで色々リサーチしてみたいという思いがあったからだと思います。

 

 

柴山:ありがとうございました。素晴らしいお話を頂きました。

藤原さん、大変ありがとうございました。

 

 

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次週もPower of Artでは、群馬県前橋市出身の新進気鋭アーティスト・藤原泰佑さんをゲストにお迎えして、お話をお聞きします。

 

最新情報が掲載されている、藤原さんのHPも是非チェックしてくださいね!

 

藤原泰佑HP: http://taisuke-fujiwara.main.jp

 

 

 

Power of Art、来週もお楽しみに!!