Power of Art 最終回
6ヶ月間ありがとうございました!
柴山:みなさん、こんにちは。オークショニアの柴山哲治です。
いよいよ、今年4月よりお送りして参りましたPower of Artですが、今回の放送をもって、最終回となります。
本日は、これまでお話ししてきたことを振り返るとともに、これから、アートと社会の関係についてどうあってほしいか、ということについてお話しいたします。
沢辺:宜しくお願い致します。
柴山:今月は、アートと教育との関係についてお話しして来ました。
ただ遡ってみますと、5月には群馬出身の素晴らしいアーティスト・藤原さんにもお越し頂きましたように、 本番組の大きな一つの軸に、群馬の地域おこしをアートでどのように行うか、ということも重要な切り口としてあったと思います。
沢辺:はい、そうですね。
柴山:ええ。
群馬は、中之条ビエンナーレですとか、様々なアートフェアを行っていますが、なんとなく外から見ると点と点でやっているような印象を受けます。
ですので、僭越ながら、もう少しこうした点を、線で結ぶという考え方があってもいいのではと個人的には思うんです。
沢辺:と言いますと・・
柴山:はい。
スティーブジョブズが、ドッツ&ラインズ、点と線はいずれ繋がるというようなことを言っていましたが、点と点を線で繋げるような、総合的アートイベントなどを、前橋や高崎でやったらいいのではないか、と思っています。
前橋や高崎は、交通の便も非常にいいですよね。こうした交通の利便性はとてもプラスに働きます。なので、是非、そういった活動を実現出来たらと思いますね。
沢辺:はい。
柴山:それから、本番組で話してきたことにおいて、教育の面がありました。
これは、群馬に限らず日本全体のことですが、群馬がもし、率先して出来るのであれば、初等教育から高等教育、起業を促すような教育まで含めて、もっと現代アートの創造性を取り入れるような教育が展開できれば面白いのではないかと思います。
沢辺:なるほど。
柴山:みなさん、芸術にどんなイメージをお持ちでしょう?
芸術やアートというと、なんとなく趣味とか、支援するもの、といった形で考えがちかと思います。
ですが、芸術というのは、どんな形のものであっても、経済的付加価値にいづれ繋がると私は思っています。
ですので、芸術がもたらす様々な効果ということに対して、より注目して取り組んで頂くと、素晴らしい地域社会が出来ていくのではないかと思います。
沢辺:先ほど、点と点をつなぐようなアートイベントを、とお話しされていました。
具体的にはどのようなイメージをお持ちですか?
柴山:はい。
将来的にはですね、どちらかと言いますと現在は展覧会やイベント等に偏重しがちな群馬だと思いますが、それら点と点をどのように繋ぐべきか、という一つの例として、やはりアートオークションを行う、というものがいいのではないか、と思っています。
沢辺:なぜでしょうか?
柴山:はい。
オークションというのは、短時間に、数十名のアーティストが集まって、作品を何十名から何百人の方々へお売りするというものです。
短時間でアーティストと地域社会の人々、またアート好きの人々が出会う、という場がオークションでもあります。
群馬には富岡製糸場を初めとする歴史的建造物、また美術館も含めて、様々な素晴らしい建物がありますので、そうした場所で、オークションを含めた色々なアートイベント、点と点を線で繋ぐ総合的アートイベントがいづれ、出来たらいいのではないかと思います。
沢辺:そうですね。
柴山:ええ。
そして、そういったイベントが開催出来た暁には、みなさんとまた再会出来ますことを楽しみにしています!!
最後に、6ヶ月間、Power of Artを聞いてくださった皆様、本当にありがとうございました。
またどこかで、お目にかかれることを楽しみにしています!